札幌で一人暮らしをする際に気をつけるべき注意点とは？
不動産豆知識
ご実家から就職や進学等で一人暮らしをする方や、転勤等で道外から札幌へいらっしゃる方などは、札幌で一人暮らしをする場合の1ヶ月あたりの生活費がどのぐらいなのか予想が付かない方もいらっしゃるかと思います。
以下で、大きく夏季と冬季の2つに分けて生活費の相場をご紹介いたします。なお、食費と通信費は同額と仮定しており、あくまでも平均的な金額であり必ずしも以下の金額では無いことを前提にご確認ください。
夏季（4月〜9月）の生活費
・光熱水道 11,960円
・電気代 6,458円
・ガス代 2,395円
・上下水道料 2,196円
・他の光熱 910円
・食費 30,000円
・通信費 7,622円
・交通費 5,835円
合計金額 67,376円
・光熱水道 19,111円
・電気代 9,440円
・ガス代 2,775円
・上下水道料 2,495円
・他の光熱 4,400円
・食費 30,000円
・通信費 7,622円
・交通費 7,519円
合計金額 83,362円
上記で札幌の一人暮らしでかかる生活費の相場をご紹介しましたが、夏季と冬季で約2万円程度生活費が異なることがお分かりいただけたかと思います。当然ながらこれは冬季間の暖房費用が加算されたことが大きな要因ですが、昨今の温暖化による影響で夏季の冷房費用も上がってきております。
例えば札幌の過去の観測史上、最も気温が高かったのは1994年8月7日の36.2℃です。一方、札幌で過去最も寒くなったのは1929年2月1日の-28.5℃であり、その気温差はなんと64.7℃にもなります。もちろんこちらは最高値と最低値の差であり毎年ここまでの気温差があるわけではありませんが、近年は札幌でも夏場30℃を超える猛暑日が増えており、冬場は-10℃以下の日が続くことも珍しくありません。そのため、札幌では夏季と冬季で50℃程度の気温差があることは念頭に置いておきましょう。
ご存知の通り、札幌は雪国ですので雪が降る冬季間ならではの気をつけるべき注意点がいくつか挙げられます。雪国で生活するのが初めての方は、以下の内容をぜひ参考にしてみて下さい。
一人暮らしをする方の多くは賃貸マンションにお住まいになるかと思います。賃貸には管理人が常駐している物件も存在しますが、一人暮らしで住むような一般的な賃貸物件には基本的に管理人はいないため、入口付近の雪かきは基本的に住民が自分で行います。また、雪かきをしなかったからといって罰則はありませんが、雪かきをしたからといって特別感謝されることもありません。言い換えるとそれだけ"当たり前"のことなのです。
一方で、車を所有している方は車の雪下ろしもする必要があります。車の雪下ろしは車の大きさによって必要な時間は異なりますが、概ね5分程度は要します。通勤などに車を使う場合は車の雪下ろしの時間も考慮して早めに家を出る必要がありますので、毎日の天気予報確認は怠れません。
関東などで雪による電車の遅延は経験した方もいらっしゃるかと思います。札幌の場合は雪が降るのが当たり前ですので、ちょっとやそっとの降雪で遅延することはありません。しかし、前が見えないほどの猛吹雪が発生することも珍しくなく、そのような悪天候の場合はJRをはじめバスなどの公共交通機関が機能しなくなる場合があります。また、数分から数十分の遅延は頻繁に発生しますので、通勤等で公共交通機関を利用する場合は夏季と比較して1時間程度は余裕を持っていた方が良いでしょう。
なお、札幌は北海道で唯一地下鉄が通っています。地下鉄は天候の影響を受けませんので、札幌に住んでいる方の多くが通勤等に地下鉄を利用しております。
JRやバスで遅延が頻繁に発生するのであれば、車なら自分のペースで通勤時間を調整できるとお考えになる方がいらっしゃいますが、車の場合も注意が必要です。というのも、例えば日中の気温が高く路面の雪が溶けてきたところに、夜間氷点下になってしまった場合などは、翌朝に路面が凍結するアイスバーンと呼ばれる状態になります。このような場合は、法定速度以下で走行していても止まりきれずに交差点に侵入してしまうことがあるほど、慎重に運転しなければなりません。
また、吹雪で視界が極端に悪い場合も走行速度は遅くなるため、これらの問題等によって車で通勤に要する時間も冬季間は長くなります。さらに言うなれば、JRが運行停止等になってしまった場合は普段車で通勤しない人も車を利用することになるため、自然と渋滞も悪化するという悪循環を生む形になり、ひどい時は1時間経っても次の交差点を越えられないような日もあるため注意しましょう。
ここまでは主に通勤等の視点で解説しましたが、注意点はそれだけではありません。氷点下とは水が氷になる温度ですので、氷点下の日は対策をしなければ水道管の水が凍ってしまい水が出なくなってしまうのです。ひどい時は水道管が破裂してしまうこともあり、この場合の修理費用は賃貸であっても自己負担となりますので、絶対に注意しなければなりません。
仮に就寝中や外出中も暖房を付けたままにしておくのであれば、一定の室内温度が保たれるため水道凍結は基本的に起こりませんが、それでは暖房費用が高額になってしまいますのでオススメはできません。
水道が凍結しないための対策を"水抜き"や"水落とし"と呼び、特に冷え込む夜間や1日以上自宅を空ける場合は水抜きをしなければなりません。特に木造住宅は外気温を取り込みやすいため注意した方が良いでしょう。
なお、水抜きの作業自体は難しいものではなく、感覚的にはガスの元栓を閉めるのと変わらず賃貸の契約書等に付属で水抜きの方法が書かれていることが多く、慣れていなくても困惑することは基本的にありませんのでご安心ください。
上記で、札幌で一人暮らしをする際の冬季間の注意点を解説しましたが、いずれもお住まいになる物件によってある程度の対策をできることに気付いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
極端な話、職場から徒歩圏内であれば通勤時間は夏季も冬季もあまり変わらないでしょう。加えて、暖房は物件に備え付けのストーブがメインになりますが、暖房の種類によって利用金額が異なるため使い方によっては1~2万円の差が出る場合もあるのです。そのため、物件選びこそが上記で解説した注意点の鍵を握っていると言えるでしょう。
以下で、札幌で一人暮らしをする際の物件選びのポイントをわかりやすく解説していきますので、参考にしていただければ幸いです。
上述したように、遅刻という面で考えれば職場から徒歩圏内にお住まいになるのが最も安心できます。しかし、職場が札幌駅や大通りなどの中心部である場合などは土地値が高く家賃相場も高額です。加えて賃貸物件そのものが少ないため、現実的に難しい場合が多いでしょう。
そのため、天候の影響を受けない"地下鉄沿線"で物件を探すのが好ましいです。また、雪に足を取られながら寒空の下を数十分歩くのは北海道で生まれ育った人でも容易なことではありませんので、基本的には地下鉄から徒歩10分圏内でお探しになるのが良いでしょう。
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上記の水抜きのところでも少し触れましたが、暖房費用は同じ時間同じ設定温度で利用しても種類によって金額が異なります。
暖房の種類は主にプロパンガス、都市ガス、灯油の3つになりますが、最も高額になるのはプロパンガスでガス会社によっても金額が異なります。しかし、数ある賃貸物件で最も多いのもまたプロパンガスですので、気に入った物件がプロパンガスだったというのは良くある話です。とはいえ、プロパンガスだから必ずしも費用が高額になるというわけではなく、近年ではガスの最大料金が設定されている「ガスリミット物件」も増えてきているため、立地や周辺環境等にもこだわって探したい方は優先順位を付けて視野を広げて探すのが良いでしょう。
札幌市内の都市ガス物件一覧
札幌市内の灯油暖房物件一覧
札幌市内のガスリミット付き物件一覧
上記では暖房の種類は主に3つであると解説しましたが、昨今では寒冷エアコン完備の物件も増えてきているため厳密にはこれらの4つになります。関東圏などであればエアコンを暖房器具として利用する場合が多いかと思いますが、北海道の場合は外気温が低すぎるためエアコンが壊れてしまい使うことができませんでした。
しかし、寒冷地エアコンが普及したことによって一軒家にエアコンが浸透し、賃貸にも寒冷地エアコン完備のオール電化マンションなどが増えてきております。暖房費用としてはストーブより安く住む傾向にありますが、数が圧倒的に少ないことやオール電化マンションであることが多いため、寒冷地エアコンに絞って物件探しをするのはまだまだオススメできる状態ではないと言えるでしょう。
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札幌は、政令指定都市にも指定されている北海道の県庁所在地です。北海道内外から毎年多くの方が札幌市内に転入しております。
本記事では、札幌市で一人暮らしをする際の注意点等について解説していきますので、進学や就職、あるいは転勤などでこれから札幌で一人暮らしをされる方の参考になれば幸いです。
目次
札幌で一人暮らしをするのに必要な生活費の相場
ご実家から就職や進学等で一人暮らしをする方や、転勤等で道外から札幌へいらっしゃる方などは、札幌で一人暮らしをする場合の1ヶ月あたりの生活費がどのぐらいなのか予想が付かない方もいらっしゃるかと思います。
以下で、大きく夏季と冬季の2つに分けて生活費の相場をご紹介いたします。なお、食費と通信費は同額と仮定しており、あくまでも平均的な金額であり必ずしも以下の金額では無いことを前提にご確認ください。
夏季の相場
夏季（4月〜9月）の生活費
・光熱水道 11,960円
・電気代 6,458円
・ガス代 2,395円
・上下水道料 2,196円
・他の光熱 910円
・食費 30,000円
・通信費 7,622円
・交通費 5,835円
合計金額 67,376円
冬季の相場
・光熱水道 19,111円
・電気代 9,440円
・ガス代 2,775円
・上下水道料 2,495円
・他の光熱 4,400円
・食費 30,000円
・通信費 7,622円
・交通費 7,519円
合計金額 83,362円
夏と冬の温度差は約50℃
上記で札幌の一人暮らしでかかる生活費の相場をご紹介しましたが、夏季と冬季で約2万円程度生活費が異なることがお分かりいただけたかと思います。当然ながらこれは冬季間の暖房費用が加算されたことが大きな要因ですが、昨今の温暖化による影響で夏季の冷房費用も上がってきております。
例えば札幌の過去の観測史上、最も気温が高かったのは1994年8月7日の36.2℃です。一方、札幌で過去最も寒くなったのは1929年2月1日の-28.5℃であり、その気温差はなんと64.7℃にもなります。もちろんこちらは最高値と最低値の差であり毎年ここまでの気温差があるわけではありませんが、近年は札幌でも夏場30℃を超える猛暑日が増えており、冬場は-10℃以下の日が続くことも珍しくありません。そのため、札幌では夏季と冬季で50℃程度の気温差があることは念頭に置いておきましょう。
冬季間の注意点
ご存知の通り、札幌は雪国ですので雪が降る冬季間ならではの気をつけるべき注意点がいくつか挙げられます。雪国で生活するのが初めての方は、以下の内容をぜひ参考にしてみて下さい。
自宅前の雪かきや車の雪下ろしが必要
一人暮らしをする方の多くは賃貸マンションにお住まいになるかと思います。賃貸には管理人が常駐している物件も存在しますが、一人暮らしで住むような一般的な賃貸物件には基本的に管理人はいないため、入口付近の雪かきは基本的に住民が自分で行います。また、雪かきをしなかったからといって罰則はありませんが、雪かきをしたからといって特別感謝されることもありません。言い換えるとそれだけ"当たり前"のことなのです。
一方で、車を所有している方は車の雪下ろしもする必要があります。車の雪下ろしは車の大きさによって必要な時間は異なりますが、概ね5分程度は要します。通勤などに車を使う場合は車の雪下ろしの時間も考慮して早めに家を出る必要がありますので、毎日の天気予報確認は怠れません。
公共交通機関の遅延が多発
関東などで雪による電車の遅延は経験した方もいらっしゃるかと思います。札幌の場合は雪が降るのが当たり前ですので、ちょっとやそっとの降雪で遅延することはありません。しかし、前が見えないほどの猛吹雪が発生することも珍しくなく、そのような悪天候の場合はJRをはじめバスなどの公共交通機関が機能しなくなる場合があります。また、数分から数十分の遅延は頻繁に発生しますので、通勤等で公共交通機関を利用する場合は夏季と比較して1時間程度は余裕を持っていた方が良いでしょう。
なお、札幌は北海道で唯一地下鉄が通っています。地下鉄は天候の影響を受けませんので、札幌に住んでいる方の多くが通勤等に地下鉄を利用しております。
アイスバーンや吹雪による渋滞が発生
JRやバスで遅延が頻繁に発生するのであれば、車なら自分のペースで通勤時間を調整できるとお考えになる方がいらっしゃいますが、車の場合も注意が必要です。というのも、例えば日中の気温が高く路面の雪が溶けてきたところに、夜間氷点下になってしまった場合などは、翌朝に路面が凍結するアイスバーンと呼ばれる状態になります。このような場合は、法定速度以下で走行していても止まりきれずに交差点に侵入してしまうことがあるほど、慎重に運転しなければなりません。
また、吹雪で視界が極端に悪い場合も走行速度は遅くなるため、これらの問題等によって車で通勤に要する時間も冬季間は長くなります。さらに言うなれば、JRが運行停止等になってしまった場合は普段車で通勤しない人も車を利用することになるため、自然と渋滞も悪化するという悪循環を生む形になり、ひどい時は1時間経っても次の交差点を越えられないような日もあるため注意しましょう。
夜間や外出時には"水抜き"が必要
ここまでは主に通勤等の視点で解説しましたが、注意点はそれだけではありません。氷点下とは水が氷になる温度ですので、氷点下の日は対策をしなければ水道管の水が凍ってしまい水が出なくなってしまうのです。ひどい時は水道管が破裂してしまうこともあり、この場合の修理費用は賃貸であっても自己負担となりますので、絶対に注意しなければなりません。
仮に就寝中や外出中も暖房を付けたままにしておくのであれば、一定の室内温度が保たれるため水道凍結は基本的に起こりませんが、それでは暖房費用が高額になってしまいますのでオススメはできません。
水道が凍結しないための対策を"水抜き"や"水落とし"と呼び、特に冷え込む夜間や1日以上自宅を空ける場合は水抜きをしなければなりません。特に木造住宅は外気温を取り込みやすいため注意した方が良いでしょう。
なお、水抜きの作業自体は難しいものではなく、感覚的にはガスの元栓を閉めるのと変わらず賃貸の契約書等に付属で水抜きの方法が書かれていることが多く、慣れていなくても困惑することは基本的にありませんのでご安心ください。
札幌の一人暮らしは物件選びが重要
上記で、札幌で一人暮らしをする際の冬季間の注意点を解説しましたが、いずれもお住まいになる物件によってある程度の対策をできることに気付いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
極端な話、職場から徒歩圏内であれば通勤時間は夏季も冬季もあまり変わらないでしょう。加えて、暖房は物件に備え付けのストーブがメインになりますが、暖房の種類によって利用金額が異なるため使い方によっては1~2万円の差が出る場合もあるのです。そのため、物件選びこそが上記で解説した注意点の鍵を握っていると言えるでしょう。
以下で、札幌で一人暮らしをする際の物件選びのポイントをわかりやすく解説していきますので、参考にしていただければ幸いです。
地下鉄沿線の物件をメインに探す
上述したように、遅刻という面で考えれば職場から徒歩圏内にお住まいになるのが最も安心できます。しかし、職場が札幌駅や大通りなどの中心部である場合などは土地値が高く家賃相場も高額です。加えて賃貸物件そのものが少ないため、現実的に難しい場合が多いでしょう。
そのため、天候の影響を受けない"地下鉄沿線"で物件を探すのが好ましいです。また、雪に足を取られながら寒空の下を数十分歩くのは北海道で生まれ育った人でも容易なことではありませんので、基本的には地下鉄から徒歩10分圏内でお探しになるのが良いでしょう。
札幌市内で地下鉄駅まで徒歩10分圏内の物件はこちらからお探しできます♪
暖房費用は設備よって異なる
上記の水抜きのところでも少し触れましたが、暖房費用は同じ時間同じ設定温度で利用しても種類によって金額が異なります。
暖房の種類は主にプロパンガス、都市ガス、灯油の3つになりますが、最も高額になるのはプロパンガスでガス会社によっても金額が異なります。しかし、数ある賃貸物件で最も多いのもまたプロパンガスですので、気に入った物件がプロパンガスだったというのは良くある話です。とはいえ、プロパンガスだから必ずしも費用が高額になるというわけではなく、近年ではガスの最大料金が設定されている「ガスリミット物件」も増えてきているため、立地や周辺環境等にもこだわって探したい方は優先順位を付けて視野を広げて探すのが良いでしょう。
札幌市内の都市ガス物件一覧
札幌市内の灯油暖房物件一覧
札幌市内のガスリミット付き物件一覧
札幌でもエアコン付きの物件が増えている
上記では暖房の種類は主に3つであると解説しましたが、昨今では寒冷エアコン完備の物件も増えてきているため厳密にはこれらの4つになります。関東圏などであればエアコンを暖房器具として利用する場合が多いかと思いますが、北海道の場合は外気温が低すぎるためエアコンが壊れてしまい使うことができませんでした。
しかし、寒冷地エアコンが普及したことによって一軒家にエアコンが浸透し、賃貸にも寒冷地エアコン完備のオール電化マンションなどが増えてきております。暖房費用としてはストーブより安く住む傾向にありますが、数が圧倒的に少ないことやオール電化マンションであることが多いため、寒冷地エアコンに絞って物件探しをするのはまだまだオススメできる状態ではないと言えるでしょう。
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